仕事の欄に会社名まで書くのはためらうけれど、「会社員」だけでは何も伝わらない気がする。プロフィールで仕事を紹介するときは、勤め先の詳しい情報より、普段どんなことをしていて、どんな時間に過ごしているかを伝える方法があります。

この記事では、勤務先を公開したくない人が自由記述欄を書くときの例を紹介します。職種や働き方は全て架空です。ここにある文章を使えば身元が特定されない、という保証ではありません。公開する内容は、自分の他のプロフィール項目や写真と合わせて確認してください。

仕事の紹介で、相手に何を伝えたいかを決める

転職用の経歴書と、出会いのプロフィールでは、知ってもらいたいことが違います。実績や役職を細かく並べる前に、会話につながる材料を一つ選んでみます。

  • どんな分野で、何をする仕事なのか。
  • 休日や帰宅時間には、どのような傾向があるか。
  • 仕事のどんなところを面白いと感じているか。

三つ全てを埋める必要はありません。「休みが不定期なので、予定は少し前に相談できると助かります」のように、やりとりに関係する一文だけでも、自分の暮らしを伝えられます。

「分野・すること・生活」の順に短く書く

下書きでは、次の三行を作ります。書きたくない項目は空けたままで構いません。

分野:生活用品を扱う仕事です。
すること:お客さまの希望を聞いて、商品を案内しています。
生活:休みは平日が多く、予定は勤務が決まってから相談しています。

まとめると、「生活用品の販売をしています。お客さまの希望を聞いて商品を案内する仕事です。休みは平日が多いので、会う日は少し前に相談できると嬉しいです」と書けます。

店名、支店名、担当フロア、毎週同じ曜日の出勤時刻など、公開したくない情報は入れません。逆に、詳しく書かないことをごまかすために、別の業界や役職を作り足すのも避けます。

職種別に、説明を一段だけ具体的にしてみる

営業や接客の仕事

書く前:営業職です。
書き直した例:企業向けの商品を案内する仕事をしています。相手の困りごとを聞きながら、使い方を一緒に考えるところが好きです。休日は外で気分転換することが多いです。

会社や取引先の名前を出さず、仕事内容と、自分が好きだと感じる部分を伝えています。「人と話すのが得意」と言い切れないなら、得意な性格を演じず、実際にしていることから書けます。

技術や制作の仕事

書く前:IT系です。
書き直した例:Webサービスを作る仕事をしています。細かな使いにくさを直して、前より使いやすくなると嬉しいです。休みの日は画面から離れて、散歩や料理をしています。

専門用語を相手が知っている前提にせず、何を作っているかを一言にしています。担当している未公開の機能や、仕事の内部事情は、プロフィールの具体性を出すための材料には使いません。

シフト制の仕事

書く前:仕事が不規則です。
書き直した例:接客の仕事で、休みはシフト制です。予定が分かってから、ゆっくり会う日を相談できたらと思っています。空いている平日の昼に、喫茶店へ行くのが好きです。

「不規則」という一言から、予定の相談方法まで足した例です。連絡できる時刻に決まりがなければ、「毎晩必ず返信します」といった守れるか分からない約束は入れないようにします。

仕事を詳しく書きたくない場合も、別の一文を選べる

所属の説明を控えたいなら、「仕事の詳しい話は、やりとりしながらお伝えできればと思っています」と書く形があります。その後に休日の過ごし方など、自分が公開してよい内容を添えられます。

仕事については、やりとりしながらお話しできたらと思っています。休日は本屋を見て回ったり、家で音楽を聴いたりして過ごしています。

まだ勤め先を伝えないことと、自分の話を何も書かないことは別です。仕事以外に話したいことがあれば、そこを会話の入口にできます。趣味をどこまで具体化するかは、プロフィールの書き直し例で確認できます。

メッセージで会社名を聞かれたときの返し方

公開欄では控えていても、会話で質問されることはあります。答えたくない段階なら、話せる範囲をそのまま伝えます。

勤務先の名前は、もう少しやりとりしてからお話ししたいです。仕事内容としては、生活用品の販売をしています。

「本当にそこで働いているなら名刺を見せて」と言われても、納得してもらうために名刺や社員証の写真を送る方へ急ぐ必要はありません。「今は会社名や仕事の書類をお送りすることは控えます」と、伝える範囲を変えずに返せます。

別の話を続けたいなら「仕事の後は、家で料理をすることが多いです」と、話したい内容へ戻せます。ただし、断るたびに説明を求められて負担に感じるなら、無理に会話をつなごうとしなくても構いません。

文章を直したら、写真と他の項目も並べて確認する

仕事の説明だけを短くしても、別の欄に勤務先の詳細を書いていたら、自分が控えたい情報は残っています。公開前に、次の項目を一緒に見直します。

  1. 自由記述に会社名、支店名、顧客名を残していないか。
  2. 写真に名札、社員証、仕事の資料が写っていないか。
  3. 普段いる場所や時刻を、細かく書きすぎていないか。
  4. 他の欄と、職種や休みの説明が食い違っていないか。

チェック項目は、公開する範囲を自分で見直すための提案です。写真の選び方はプロフィール写真の確認ポイントにもまとめています。画像を替える場合は、表情だけでなく背景や写り込んだものまで見てください。

完成した文章を、今の暮らしに合わせて読み直す

下書きができたら、「相手からこの一文について聞かれたら、自分の言葉で続けられるか」を考えます。「仕事に情熱を注いでいます」という表現が自分に合わないなら、「一つずつ作業を仕上げていく仕事です」のように書き換えて構いません。

働き方が変わったときは、古い曜日や勤務の説明を残さず更新します。会う予定の相談に迷う場合は、休日が違う二人の日程調整で、候補を出す順番と、まだ予定を決められないときの返事を紹介しています。