デートに誘われたものの、行ける日がない。あるいは、まだ会う気持ちになれない。「忙しいので、また今度」と返す前に、会いたいけれど日程が合わないのか、今回は会わないと決めたのかを分けてみてください。その違いが文面に残っていないと、相手は別の日を提案すればよいのか迷います。
ここでは、関係を続けたい場合と、今後は会わない場合の伝え方を分けて紹介します。メッセージは全て架空の例です。断る理由を作るために、実際にはない仕事や家族の事情を足す必要はありません。
最初に「日程・場所・会うこと」のどれを断るか決める
返事を書く前に、次の三つを自分に聞いてみます。
- その日以外なら、自分から会う日を相談したいか。
- 場所や時間が変われば、会ってみたいと思えるか。
- 条件が変わっても、今回は会うつもりがないか。
例えば夜の食事は難しくても、昼のお茶なら行きたい場合は、会うこと全体を断る必要はありません。一方、会う気持ちがないのに日程だけを理由にすると、別の候補が届くたびに断り直すことになります。
会いたいけれど、その日だけ都合が合わないとき
お誘いありがとうございます。その土曜は予定があって難しいのですが、翌週の日曜の午後なら空いています。もし予定が合えば、お茶に行きたいです。
ここでは、会いたい気持ちと、実際に空いている日を一緒に伝えています。候補を出すなら、自分の予定を確認してから送ります。断りを柔らかくするためだけに、行けるか分からない日を並べないようにしてください。
まだ勤務予定が出ていない場合は、「来月の予定が出るのが金曜なので、その後にこちらから相談してもいいですか」と、次に連絡できる見通しを伝えられます。金曜に分かるかどうかも不明なら、その日を約束せず「今は次の予定をお伝えできません」と書きます。
場所や時間帯を変えれば会いたいとき
誘ってくれてありがとうございます。夜遅い時間は難しいので、昼に駅の近くでお茶する形なら嬉しいです。土曜の午後はどうでしょうか。
変えたい条件を具体的にします。「その店はちょっと……」だけでは、予算、場所、時間のどれが合わないのか伝わりません。「今回はその価格帯だと難しいので、別のお店を相談したいです」と、自分が言える範囲で伝えます。
断った条件を受け入れてもらうために、詳しい住所や帰宅後の予定まで説明する必要はありません。店や待ち合わせの相談は、初デートの場所・時間の決め方で、候補の出し方を確認できます。
まだ会う気持ちになれず、メッセージを続けたいとき
お誘いありがとうございます。今はもう少しメッセージで話してから考えたいと思っています。会う約束は、まだ決めずにやりとりしたいです。
「あと三日話せば会います」のように、自分でも決めていない約束を加えないことがポイントです。今は会う約束をしないという、自分が分かっているところまで伝えます。
相手が早めに会いたいと考えている場合、やりとりを続けるかどうかは相手も選べます。希望が違ったときに、どちらかが説得を続ける形にしなくても構いません。「今の段階では会えません。進め方が違うなら、ここまでにしましょう」と区切ることもできます。
今後は会わないと決めたとき
お誘いありがとうございます。考えたのですが、今後お会いすることは見送らせてください。これまでやりとりしてくださり、ありがとうございました。
相手の外見、経歴、話し方などを評価する文章は足しません。自分がお会いしないと決めたことを伝えれば、断る目的は果たせます。「また機会があれば」「落ち着いたらぜひ」は、そのつもりがないなら外します。
「友達としてなら」と書く場合も、本当にその関係を望んでいるか確かめてください。断りを薄めるための提案にしてしまうと、別の期待を残します。相手に友人関係を受け入れてもらう約束まで求める必要もありません。
「どうして?」と聞かれた後の返し方
一度伝えた後に理由を聞かれても、自分の事情を全て説明しなければならないわけではありません。理由を細かく増やすより、決めた内容を短く繰り返す方法があります。
詳しい理由をお伝えすることは控えますが、お会いしないという気持ちは変わりません。連絡はこれで終わりにさせてください。
相手が納得する言葉を探し続けると、話を終えるはずが条件の交渉になってしまうことがあります。説明を重ねないと決めたら、同じ相談を続けなくても構いません。繰り返し連絡が来て困る場合は、利用中のサービスの案内で通報・ブロックの手順を確認してください。
約束した後に断るなら、予約の用件も分けて伝える
すでに日時が決まっている場合は、気持ちを伝える文章に加えて、予定の取り扱いをはっきりさせます。「来週土曜の約束は取りやめにしたいです」と、どの約束か分かるように書きます。
考えた結果、今後お会いすることは見送らせてください。来週土曜のお約束も取りやめにしたいです。私の名前で予約したお店には、こちらから連絡します。
予約をした人が誰か、取り消しの手続きが済んだかを確認します。店のキャンセル条件は、その店の案内で確かめてください。「連絡を送ったから予約も消えた」と考えず、必要な手続きを別に済ませます。
一度会った後、次の約束を断る場合の文章は、初デート後のお礼メッセージにも載せています。お礼と、今後会うかどうかの気持ちを分けて書く例です。
送る前に、次の提案を待つ文面になっていないか読む
返事そのものを少し考えたい場合は、「少し考えたいので、明日の夜までに返事をしてもよいですか」と、実際に返せる見通しを伝えます。相手が先に別の予定を入れることもあるので、その間ずっと日程を空けて待つようには求めません。決めた時刻になったら、今の自分の意向を改めて返します。
- 会うつもりがないのに、「その日だけ無理」と読める理由を使っていないか。
- 実際にはできない代案や、守れない連絡の約束を入れていないか。
- 相手の欠点を並べる文章になっていないか。
- 決まっていた予定や予約がある場合、その扱いを伝えたか。
日程を変えて会いたいなら、会いたいと伝える。今は約束をしないなら、その段階を伝える。今後は会わないなら、期待を残す言葉を加えず区切る。この三つを分けるだけでも、自分の意向を文面へ反映できます。
