初デートの前に、話す内容ばかり考えているのに落ち着かない。よく見ると、店への行き方や、最初のあいさつ、何時に帰るかも決まっていない。そんなときは、当日その場で決めることを、少しだけ先に片付けておく方法があります。

この記事は、会う前日から帰宅後までの準備をまとめたものです。登場する会話は全て架空の例です。今の自分が困っている場面から使ってください。

まず、気になっている場面を一つ選ぶ

「デートが不安」とひとまとめにせず、頭に浮かぶ場面を分けます。

  • 待ち合わせで相手を見つけられるか。
  • 店に入ってから、何を話せばよいか。
  • 沈黙になったとき、どうしたらよいか。
  • 長く引き止められずに帰れるか。

例えば、店へ迷わず着けるかが気になるなら、会話の質問を増やすより、集合場所を確かめる方が今の用件に合っています。「今日はここだけ準備する」と決め、全部の場面を完璧に想定しようとしなくても構いません。

前日までに、場所と終わりの見通しを確認する

駅名だけでなく、出口、店名、集合する目印を確認します。「〇〇駅の△△口を出たところ」のように、相手と同じ場所を想像できているかを見ます。予約があるなら、予約した名前や入店時間も確かめてください。

行き方は一度調べて、移動に必要な時間を自分の予定へ入れておきます。地図や約束のメッセージを、当日すぐ見られる状態にしておくと、駅に着いてから店名を探し直す手間を減らせます。道順や営業時間は、利用する駅・店の案内で確認します。

帰る時間に希望があるなら、先に短く伝えられます。

日曜は14時から15時頃までなら大丈夫です。まずはその時間でお茶できたらと思っています。

この時間は予定の例です。自分の移動や当日の都合に合わせて相談してください。場所の候補から決めたい場合は、初デートの場所と待ち合わせの決め方で、確認する項目を整理できます。

話題は、聞きたいこと一つと、自分の話一つを用意する

質問を何十個も覚える代わりに、メッセージで気になった話を一つ選びます。「最近始めた料理」「すすめてくれた本」など、実際に相手から聞いたことを使います。

聞いてみたいこと:前に話していた料理、その後も作っていますか?
自分が話せること:私はこの前、初めてスープを作ってみました。材料を買いすぎて、何日か同じものを食べていました。

これは架空の準備例です。自分の出来事に直しておきます。面白く見せるために失敗談を作ったり、読んでいない本の感想を用意したりしないようにしてください。

当日は別の話題になることもあります。用意した話を使い切る必要はなく、会話が続いているならそのまま話せます。質問の返し方が気になる場合は、質問攻めになったときの会話の修正例を確認できます。

出かける前は、会話より手元の準備を終える

  1. スマートフォンの充電と、約束の連絡を確認する。
  2. 店名、集合場所、相手の表示名をすぐ見られるようにする。
  3. 利用する店の支払い方法や予算を、案内から確かめる。
  4. 服装、持ち物、帰りの予定を決める。

普段使い慣れた持ち物を選んでおけば、出発直前に新しい準備を増やさずに済みます。服を何度も選び直すより、汚れや忘れ物がないかを確認して出かける、という区切り方もできます。

出発が遅れそうなら、焦って到着時刻を約束する前に、今分かる見込みを伝えます。

申し訳ありません。電車の移動に時間がかかっていて、到着は14時10分頃の見込みです。分かり次第、改めて連絡します。

予定より早く着くと言い切って、さらに遅れる形にはしないようにします。道に迷ったときは、分からないまま移動を続けず、相手と集合場所を確認し直してください。

会った直後は、短いあいさつから始められる

はじめまして。〇〇です。今日は来てくださって、ありがとうございます。

すぐに気の利いた話を始めなくても、名前とあいさつから入れます。店へ移動するなら、「このお店へ向かう形で大丈夫ですか」と、次の用件を確かめることも会話になります。

緊張していることを伝えたい場合は、「初めてなので少し緊張しています」と短く言う形があります。「つまらなかったらごめんなさい」と、まだ起きていないことまで先に謝り続ける必要はありません。

沈黙になったら、目の前の一つを話題にする

話していた内容が一区切りついたとき、すぐ次の質問を探さなくても構いません。飲み物を選ぶ、メニューを見る、少し休むという時間を挟めます。

私は紅茶にしようと思っています。どれにするか決まりましたか?

相手の返事が短ければ、それだけで楽しくないと判断せず、一度待ちます。自分も話したいことがあれば、「私は普段、家ではこんな飲み方をしていて」と、今の話へ短く足せます。

聞こうと決めていた話があっても、相手が続きを話している途中で切り替える必要はありません。その日に出た話を聞き、分からなかったところを聞き直すだけでも、用意した質問に頼らないやりとりになります。

終わる時間が近づいたら、帰ることを言葉にする

今日はお話しできてよかったです。そろそろお伝えしていた時間なので、今日はこのあたりで失礼します。

もう一軒へ誘われても、今日は帰りたいなら「ありがとうございます。今日はここまでにします」と伝えられます。断るために、実際にはない用事を作る必要はありません。

また会いたいと思った場合も、その場で次の日程まで決めなくても構いません。「またお話しできたら嬉しいです」と伝え、帰宅後に自分の予定を見て相談できます。迷っているときに、勢いで次の約束をする必要もありません。

帰宅後は、会話を採点するより一場面を残す

振り返るなら、次のうち一つだけ短く書いてみます。

  • 聞いてみて、もう少し知りたいと思った相手の話。
  • 自分も話せて、話しやすかった場面。
  • 次は集合場所や時間を、先に相談しておきたいと感じたこと。

例えば「緊張したけれど、相手が話していた本のことは聞けた」。その日の出来事を一つ残せば、言葉に詰まった場面だけを何度も思い出す代わりに、次に話したい内容を見つける材料にできます。

お礼を送る場合は、その日に本当にあった出来事を一言添えられます。初デート後のお礼メッセージでは、また会いたい場合と、まだ気持ちが決まらない場合の文面を紹介しています。