Aさんと話していると、Bさんの方が趣味は近かったと思う。Bさんのプロフィールを開くと、今度はAさんの働き方が気になる。誰かを選ぼうとするほど比較する項目が増え、何を知りたくてやりとりを始めたのか分からなくなることがあります。
そんなときは、相手の長所をもう一度並べる前に、「会う前から大切にしている希望」と「実際に話して分かったこと」を別々に書いてみてください。この記事では、そのためのメモの作り方を紹介します。人物や出来事は全て架空の例です。
希望を「欠かせないこと」と「あると嬉しいこと」に分ける
例えば、「自分が断ったことを尊重してほしい」と「同じ映画が好きだと嬉しい」は、同じ種類の希望ではありません。どちらも自分にとって大切でも、相手の趣味に合わせるために、断りにくさまで我慢する必要はないはずです。
最初のメモには、次の三つの枠を作ります。
- 欠かせないこと:自分が無理だと伝えた予定や話題を、押し切ろうとしない。
- 相談したいこと:会う頻度や、予定を決める時期。
- あると嬉しいこと:好きな作品や、休日に行きたい店の共通点。
これは分類の例で、全員に同じ希望を勧めるものではありません。自分の言葉で一つずつ書きます。「相談したいこと」を全て「絶対に一致してほしいこと」にすると、まだ話していない相手の答えまで先に決めることになります。
希望を変えたいときは、誰かと比べた勢いではなく、自分の生活に照らして書き直します。例えば「毎週末会いたい」を「予定が合わない週は、前もって次の候補を相談できる関係がよい」へ変えると、相手を入れ替えても確認したい内容が残ります。これは相手に合わせて譲るためではなく、自分が続けられる約束を考える例です。
プロフィールの情報と、会って分かったことを同じ欄に置かない
プロフィールに書いてあること、メッセージで聞いたこと、実際に会ったときの出来事を分けます。次は架空の整理例です。
| 相手 | 今、分かっていること | まだ分からないこと |
|---|---|---|
| Aさん | 平日休みと書いてある。昼のお茶を提案すると、行きやすい場所を一緒に相談できた。 | 平日が合わない週は、どう予定を組めるか。 |
| Bさん | 好きな映画が同じ。メッセージで作品の話が続いている。 | 会う予定の相談や、希望が違うときの話し方。 |
この二人に優劣を付ける表ではありません。分かっていることの種類が違うので、空いている欄を想像で埋めずに残すための表です。Bさんと好きな作品が同じでも、予定の相談まで合うと決まったわけではありません。
「起きたこと」と「自分の解釈」を一行ずつ書く
返信や表情が気になったときも、見たことと、そこから考えたことを分けて記録します。
起きたこと:昨日送ったメッセージに、今日の昼に返事が来た。質問した店について答えてくれた。
自分の解釈:返事が遅いので、自分に興味がないのかもしれない。
解釈を書いてはいけないわけではありません。ただし、それを相手の気持ちとして確定させないようにします。連絡のペースが気になるなら、次に知りたいのは「何時間で返したか」という比較より、互いが無理なく続けられるやりとりです。
返事を待つ時間の扱いは、返信ペースが合わないときの相談例で、交際前と交際中に分けて確認できます。相手を採点する前に、自分の希望として話せることがないか考えます。
次のやりとりで確認したいことは、一つに絞る
メモの空欄を全部埋めようとすると、会話が確認作業だけになってしまいます。次に知りたい一場面を選び、普通の相談として聞ける形にします。
私は土日が休みなのですが、平日休みの方とは、少し先の予定を相談できると助かります。次の休みが分かる時期はありますか?
この例で確かめているのは、相手が忙しいかどうかではなく、予定の相談をどう進められるかです。正しい答えを言わせるための試験にしないようにします。自分が出せる候補も一緒に伝えます。
もう一度会いたい理由を、他の人との比較なしで言えるか
次の約束を考えるときは、「他の候補より条件がよい」ではなく、その人ともう少し話したい理由を書いてみます。「前に聞いた旅行の話の続きを聞きたい」「自分の話も落ち着いてできた」など、実際にあった一場面を使います。
まだよく分からない場合は、分からないままにしておけます。一度会ったから必ず次も会う、何回か会えば必ず交際を決める、と自分に期限を課すためのメモではありません。
一方、会う気持ちがないと分かっているなら、比較を続けるためだけに次の約束を置かないようにします。返事の文面は初デート後のお礼メッセージで、また会いたい場合と、気持ちが決まっていない場合に分けて紹介しています。
やりとりの数を増やす前に、今の負担を見直す
名前や話した内容を取り違えそうになったり、返事をすることが毎日の用件として重くなったりしたら、新しく話し始める前に、今のやりとりを見直す時間を取れます。
同時に何人と話すのが正解、と数を決める必要はありません。自分が一人ひとりの話を読んで返せる範囲かどうかで考えます。プロフィールを開くたびに新しい条件を加えてしまうなら、その日は新しい候補を探さず、書いた希望を読み直して終える方法もあります。
利用そのものを休みたい場合は、マッチングアプリに疲れたときの休み方で、通知や利用する時間の見直し方を確認できます。ここでの整理は、誰かを早く決めるために無理を続けるものではありません。
メモには、相手の個人情報を集めすぎない
メモを作るなら、自分が次に相談するための内容にとどめます。相手の写真、勤務先、連絡先、会話の全文を、比較表へまとめ直す必要はありません。他の人に見せるための人物評価にも使わないようにします。
今日のメモ:予定の相談はできた。休日が合わない週の過ごし方はまだ聞いていない。次に話すとき、自分が会える日を一つ伝えてみたい。
これは架空の短い例です。実際に起きたことと、次に自分がしたいことが分かれば、長い人物紹介を書かなくても振り返れます。比較する項目を増やすより、まだ分からない一つについて話してみる。そのためにメモを使ってください。
